◆福島県楢葉町で「原発被災地集会」開催(2024/3)

 福島の3・11から13年の3月11日、今年も福島県楢葉町の宝鏡寺で『原発被災地集会』が開かれた。今回の参加者は200人余りで過去最多と主催者から発表があり、大型バス2台や北海道からの参加者もあり、私も埼玉から軽を飛ばした。

 この高台の宝鏡寺境内には「ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、フクシマ」の悲劇を繰り返さないための資料館「伝言館」が在り、それに伴う『原発悔恨・伝言の碑』も設置されている。また隣には、上野寛永寺から移されたヒロシマの火が『非核の碑』の中に灯され続けている。

 集会は共同代表の早川住職(故人)夫人の挨拶で始まり、「『非核の火』を灯す会」代表・伊藤達也さんに続き、『伝言館からのメッセージ』として安斎育郎さんからも報告などがあった。広島市長、長崎市長、被団協、原水協、日本平和委員会などからも「メッセージ」も届いた。

 集会は13時半から始まり、町のサイレントとお寺の鐘の合図に合わせて、14時46分に参加者全員で1分間の黙祷を捧げた。

◆銀座ブロッサムで『11・19怒りの大集会』に840人(2023/11)

 11月19日に銀座ブロッサムで『9・11怒りの大集会』が開催されました。

 この集会は「市民、労働者、学生」が集うという珍しい集会です。今回も早稲田の学生と大妻の女子学生の男女二人が司会をしました。

 この集会は権力に「マーク」され、集会前で毎回数十人の公安警察が監視しす。これは「威力業務妨害、集会の自由」への弾圧です!(会場前で監視する「公安警察」)

 当日は「早稲田、大妻、國學院、横浜国大、専修、中央・・」などの学生を含め840名の参加しました。

 高作正博さん(関西大学教授)の主催者挨拶の続き、愛知大学の学生自治会役員3名が、学内で反戦や学費値上げ反対への、「退学処分」と闘っているビデオが上映されました。

 その後、憲法学者の髙良沙哉さん(沖縄大学教授)の発言に続き、マンガ家の橋本勝さんに「マンガ読み聞かせ」がありました。

 休憩を挟んで実行委員会からの「問題提起」があり、その後、辺野古からの報告や労働者、学生からも発言があり、最後に「集会アピール」が採択され、「団結頑張ろう!」三唱で閉会しました。

◆「再審法改正」を求め院内集会(2023/5)

 

 先進国で「死刑」があるのは日本と米の一部の州だけである。また再審の判断が出ても検察に抗告権(異議申立)があり、その判断に何年も無駄な時間が費やされている。

 

 袴田さんは再審決定から今年3月の確定まで9年を要したが、未だ再審審裁判は始まらない。これは再審開始に検察の抗告(異議申立)が認められているからだ。

 検察は再審開始に異議があるなら再審裁判の中で主張できるのであり、再審開始への異議は社会正義に反する。また検察には収集した証拠の不開示(証拠隠滅)が認められているのも問題である。

 

 冤罪を防ぎ人権を守るため、検察の再審開始への抗告権の否定と、全証拠開示の義務づけを求め、5月19日に参議院議員会館内で『袴田事件の再審確定を、つなげよう再審法改正へ』と再審法改正を求める集会が開かれた。

 

 集会は最初に「袴田事件」の西嶋勝彦弁護団長や、袴田巌さんと姉の袴田秀子さんの挨拶、続いて松田純一日弁連副会長、国会議員の激励挨拶があった。

 第一部は村山浩昭弁護士(「袴田事件」の再審開始決定を出した元静岡地裁裁判官)と、水野智幸弁護士(元裁判官、法政大教授)」の『袴田事件から再審を考える』と題した対談であった。

 

 第二部は「リレートーク」として、青木恵子さん(元東住吉菟罪事件請求人、青木国賠原告) 、阪原弘次さん(日野町事件再審請求人、故阪原弘さんの息子) 、高瀬有史さん(今市事件・勝又拓哉さんの弟) 、田中哲夫さん(名張事件全国の会)、なつし聡さん(菟罪犠牲者の会事務局長)、鴨志田祐美さん(大崎事件弁護団事務局長)、日弁連・再審法改正実現本部長代行)から報告と協力要請あった。

    袴田巌さんと秀子さん     「再審開始」を決定した村山元静岡地裁判事

◆花巻で「第九」演奏会(2023.2)

 

 音楽と宮澤賢治が大好きな東北の農民が、2月26日に花巻で「第九」の演奏会を開いた。楽団員は全員農民で「東北農民管弦楽団」と称するアマチュア楽団である。

 今年で設立10年で東北6県を回り二巡目のスタートに「第九」を決めたが、コロナでこの3年間実現出来なかったという。賢治ファンの私は5朝時に埼玉を出て往復1000キロ余り軽自動車を飛ばしての日帰りドライブで頑張った

  まずは身照寺の賢治のお墓にお参りさせてもらった。まだ開演まで時間があるので、花巻駅近くで賢治のグッズの展示販売や、二階がカフェになっている「林風舎」で、コーヒーと美味しいチーズケーキで一休みさせてもらった。3回目の訪問であった。

 ここは賢治の弟・清六さんのお孫さんお店である。市立の大きな「宮澤賢治記念館」と違いこじんまりした落ち着いたおしゃれなお店である。

 会場の「花巻文化会館」は賢治が教師をしていた花巻農学校の跡地の一部で、「びんどろ公園」として賢治の思い出の碑もあった。

 農業は自然が相手重労働な中での練習は大変であろう。「農業ー音楽ー賢治」と繋がった演奏有難う御座いました♪きっと賢治も喜んでいることでしょう♪

 

『世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない』

   (宮澤賢治『農民芸術概論綱要』)

 

◆【冤罪「和歌山カレー事件」再審】(2022/11)

 

【生田弁護士と再審受任】 

 

 生田輝雄弁護士(元大阪高裁判事)が、林眞寿美氏本人からの面会要請で、2000年9月23日大阪拘置所で面会し、その場で再審弁護を受任した。

 優秀な裁判官だった生田死が裁判官を辞めた理由は、奥様の体調不良は「自分が仕事人間であったから」と反省し弁護士に転向した。

 私は生田弁護士や後藤昌次郎弁護士、土屋公謙元日弁連会長などと、一市民として冤罪『神戸少年事件』を最高裁まで闘った。また、生田弁護士は右折のため止まったいたスクールバスに暴走白バイが激突死し、警察官を悪者にしないため「バスは動いていた」とデッチアゲた「高知白バイ事件」も弁護している。生田弁護士はこの杜撰裁判に、林氏の「釈放申し立て」をしたが却下された。

 

【発生】

 98年7月25日午後零時20分頃、和歌山市園部の  「夏祭り」でカレーを食した4人が死亡し、67人が食中 毒を起こした。

 

【裁判】

 同町内の林眞須美氏が同年で7月22日逮捕起訴され、02.12月和歌山地裁で死刑判決、控訴、上告とも棄却され死刑確定。

 

【再審請求】

 林眞須美氏の要望で新たに21年5月31日、生田輝雄弁護士(元、大阪高裁判事)が再審弁護を受任し再審請求した。

 

◆【矛盾点】

・この裁判には死因を確定する「解剖結果、死亡診 

 断書、死体検案書」が公判に提出されず、尚且つ「動機」も解 

  明されていいない。つまり「死因も動機も不明」で死刑判決  

 をうけている。

 

司法解剖の結果は即作成する義務がある。その代換え

 として、解剖医師の「検面調書」が司法解剖の2ヶ月

 後に提出。訂正のための「差替え」は認められず。原本を訂正

 する義務がある。なぜ「原本」を隠す必要があるのか。

 

 ②当初、死因は「青酸」と報道されたが、は決は「ヒ 

 素」となっている。死因の変更は重大な辺好悪であり、これが 

 解剖結果を後悔できない理由では?

 

③イメージダウンさせるため「保険詐欺」をデッアゲて

 いるが、林が「受取人」の契約は一件もない。他多くの矛盾や

 不合理は上記「新書」を読んで戴きたい。

◆【埼玉・小川町で「戦争展」開催】(2022/8)

 

   小川町立図書館で7月29日~8月7日まで『平和のための小川町戦争展』が開催され、500人ほどが来場しました。

 会場展示には「戦争への歴史年表、加害、沖縄、中村哲、オスプレイ、小川町の地下壕・・・」などのテーマが展示されまし。土日には「赦された戦犯たち」の講演や映写、『』

◆【東京・練馬で反戦『6・5怒りの大集会』開催】(2022/6)

 あらゆる戦争に反対する「戦争を許さない市民の会」主催の『6・5怒りの大集会』が、6月5日、東京練馬区の練馬文化センターで開かれ860人が参加した。

 この集会は若い学生自治会(津田、日大、早大、國學院、専修)たちの参加があり、「学生、労働者、市民」が結集している。そのためこの集会には毎回会場前などに公安警察が数10人監視(写真)している。

 司会には津田の女子大生と早大学生が立ち、主催者代表として高作正博さん(関西大法学部教授)のズーム挨拶で始まった。続いて憲法学者の植野妙実子さん(中央大名誉教授)からビデオアピールがあった。その後、風刺漫画家の橋本勝さんから「風刺マンガ」の読み聞かせもあった。休憩を挟み実行委員会からの「問題提起」や、私鉄労組者や学生からの発言があり、会場で「集会アピール」が採択され、全員で「がんばろう!」で締め、村井俊邦さん(呼びかけ発起人・一橋大名誉教授)の閉会の挨拶で終了した。

      「会場監視」の公安警察)

【◆埼玉県小川町で「反戦行動」】(2022/6)

  埼玉県の田舎の盆地「小川町」で、「毎月3日」に国道254のバイパス交差点の四つ角で、11時から30分ほど市民運動の仲間10人前後で(多い時は20人ほど)手作りのプラカードを持って反戦アピールをしています。

◆「再審法改正を求め 院内集会」(2022/6)

 5月27日(金)に「再審法改正をめざす市民の会」主催の『再審法改正をめざす議員と市民の集い」の院内集会に参加してきた。

 冤罪は後を絶たず当日は布川事件の冤罪被害者の桜井昌司さん、飯塚事件の鴨志田由美弁護士、映画『それでもボクははやっていない』などの周防正行監督などもが参加した。

 また会場には多くの「無罪判決」を検察が一件も有罪逆転できなかった、伝説の元裁判官・木谷明弁護士も参加していた。また自民、立憲、共産、令和新撰、社民各党の議員も挨拶に来た。

 第一部では鴨志田弁護士(日弁連・再審法改正に関する特別部会 部会長)が、再審法改正の必要性を訴えた。

 現在、再審では検察は自身の持つ証拠の提出義務はなく、殆どの裁判官も「提出要請」をしない。税金で集めた証拠は被告や国民ものでもあり、検察が不利な証拠を隠すことは許されない。

 また、再審開始に検察の「抗告権」は否定されるべきで、再審開始決定に異議があれな再審裁判のなかで幾らでも主張できる。全員一致が条件の米陪審裁判では無罪評決時点で無罪が確定し検察に抗告権はない。刑事裁判の鉄則である「疑わしきは被告人の利益に」から当然である。

 しかし、日本の裁判は無罪から有罪・死刑への逆転が許され、しかも多数決である。「三鷹事件」の竹内気助は最高裁で8対7の一票差で無期から死刑が追認され獄死した。 また甲山事件の山田さんは一回も有罪判決を受けず、検察のメンツだけの抗告などで無罪確定まで25年を要したのである。

 

 第二部は桜井さんと周防監督、同様映画監督の金聖雄との鼎談がありました。また、会場では29年間獄中生活を体験した桜井さんの映画『オレの記念日』の予告編が上映されました。桜井さんは癌で余命宣告さえているなかで「冤罪被害者の会」の立ち上げなど頑張っており感謝です。

◆冤罪「和歌山カレー事件」勉強会(2022/5)

  和歌山市内で98年7月で開かれた夏祭りで、カレーを食べた26人が救急搬入され4人が死亡した「和歌山カレー事件」で死刑が確定している林真須美さんの要請で、埼玉弁護士会の生田輝雄弁護士(元大阪高裁判事)が再審受任している。

 5月15日に東京池袋の「あうるすぽっと」で、開かれた『和歌山カレー事件 再審請求勉強会in東京』に参加してきた。集会には林真須美さんの夫の林健治さんも参加し、保険金詐欺はやったが警察からの追求に「妻を売る訳にはいかない」と頑張ったと発言があった。

 

 この事件は当時センセーショナルに報道され、真須美さんが記者にホースで水をかけたり、夫の保険金詐欺などで可成り印象を悪く報道された。

 真須美さんは他の容疑で23件起訴されているが、有罪判決は6件であり、有罪率99.9%と言われる検察の起訴で有罪率26%は異常である。

 こんないい加減な裁判で「死刑」が執行されていい訳はなく、以下概要を示す。犯罪立証には『犯行様態、動機、死因』の証拠が必用という。その代わりに検察が聞き取った検面調書を「代替え証拠」として提出し、更に、「動機」がないまま死刑判決をされている。

 

  (1)「犯行態様(犯罪行為)」は類似事件の集積で認定。 

  (2)「犯行動機」について、激昂論、保険金詐欺論、と追及し、被告人性格論は追及す

     べきではないとして動機の追及はここで打切る。

  (3)類似事件の集積で動機の認定が無くても良いとする。 

  (4)何のことは無い。犯罪の三要素中「犯罪態様」「動機」は、類似事件の集積(情況  

  証拠)で認定する。 

  (5)最後の「死因」は虚偽公文書作成罪及び医師法違反等という犯罪文書でこれも弁護

   人は成立を争わない。 

 

 司法解剖をしているのに、その「解剖結果、死亡診断書、死体検案書」が証拠提出されていない。つまり「死因」さえ確定していないで死刑判決が下されている。裁判所も弁護士もその提出命令も申し立てもしておらず、「死因」が判っては矛盾が出て困るのだろうか。

 検察はその代わりに担当医に聴いた「検面調書」を提出しているが、1なぜ解剖結果の「原本」を出さないのか、素人でも不思議に思う。

  地元の和歌山県阪南市では「あおぞらの会」を立ち上げ、『あおぞう通信』(既に59号)を出して支援している。

 

◆「第16回 平和のための小川町戦争展」開催(2021/7)

 埼玉県小川町図書館の催事場で、毎年「小川町九条の会」など町民有志が「平和のための小川町戦争展」を開催していますが、今年も7月29日~8月8日まで開催されました。

 戦争への歴史年表、当時の教科書、砲弾実物、反戦に努力した小林多喜二、斎藤隆夫、与謝野晶子、山本宣治、「原爆詩集」の朗読を続けている吉永小百合などの展示もありました。

 

 今年はテロで亡くなった中村哲さんのコーナー、沖縄辺野古 オスプレイ、米軍横田基地の空域制限などの展示コナー等もありました。

◆【福島県楢葉町に『原発悔悟・伝言の碑』                                                                    『非核の火・伝言の灯』建立】(2021/3)

  立命館大学名誉教授の安斎先生がユネスコの「地球市民賞」を受賞を記念し、福島県楢葉町の宝鏡寺に安斎先生と早川住職の『原発悔悟・伝言の碑』建立と、それに合わせた「伝言館」が開館し3月11日にその除幕式がありました。

 同日は上野東照宮で30年灯された「広島、長崎の火」も此処に移設され、新たに「ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、フクシマ」を伝える『伝言の灯・非核の火』として点灯式も行われました。当日は僧侶、牧師、神主など宗教者も参加し、広島市長、長崎市長、原水協、日本平和委員会・・・など多くの方からメッセージも届きました。

 宝鏡寺は地方の小さなお寺で小高い丘の上に在り、早川住職は当初から原発反対運動

家(過日TV放送)で核シュルターまで作っています。

 除幕式は14時から開かれ本堂左に二つの碑が並んで設置され、写真の通り大きく大変

立派な碑です。境内には二階建ての「伝言館」も開館し、一階はフクシマ原発関連の資

 料と共に、安斎先生の東大工学部原子力工学科一期生時代の「学生証」や子どもの頃の「絵日記」、また先生がこの10年間フクシマに通っている(既に70数回)「フククシマ プロジェクト」の資料などで展示されています。地階には「フクシマ、ナガサキ、ビキニ、フクシマ」関連の貴重な資料が展示されています。畳敷きの大きな集会所もありました。宝鏡寺:(福島県双葉郡楢葉町大谷西台58)

「◆埼玉弁護士会で講演会」(2020/11)

  11月28日(土)埼玉弁護士会が浦和の埼玉会館で『イタリアの刑事手続き改革から見た日本の刑事鉄好きの問題点~最近の死刑判決破棄事案から裁判員制度を考える』やや長い集会が開かれ、松田岳士さん(大阪大学大学院法学研究科教授」の講演があった。

 埼玉弁護士会は当初から「裁判員制度」には批判的で2012年12月1日付「意見書」も提出している。裁判員裁判で死刑判決を上級審で破棄された裁判は7件あったという。市民は「感情」に流れやことを示している。   【埼玉会館で】

 先進国では参審裁や陪審などで裁判に市民が参加しているが、日本では市民が参加していないと批判され、形だけの市皆参加が導入された。否、市民も参加していたと「免罪符」にさえなっている。

 最高裁は体験者のアンケートで「良い体験をした」と自画自賛しているが、今や呼び出しの67%が無視し京都では81%から無視されている。正当の理由無く呼び出しに応じないと「科料処分」を科すことができるが、この10年間科料を科せられた人は一人もおらず、強制すればこの制度は破綻し、実質「市民参加」は破綻している。

のです。死刑にも裁判員制度にも反対しない「仲良しクラブ」で裁判し、戦後4人が再審で死刑台から生還している。。

 陪審員だけで有罪無罪(有罪は「全員一致」が条件)だけを判断し、量刑は裁判官が判断し、無罪判決時点で確定させ検察の上訴権を否定した陪審に切り替えるべきだ。

①市民と裁判官は法律の知識のレベル違い、裁判官に誘導される可能性がある。

 有罪無罪の判断なら市民でも判断でき、自信が無ければ無罪を主張し、量刑の判断 をしないので、死刑などの精神的負担も軽くなる。

②その誘導があっても「守秘義務」でその事実を公表出来ない。「袴田事件」の熊本 元判事がその典型で、最高裁は彼を処分できずその理由も答えられませんでした。

③多数決での有罪や死刑を判断することは納得できません。

◆埼玉で「布川事件」冤罪被害者・桜井昌司さんが講演(2019/7)

 埼玉県東松山市総合開館で7月12日、布川事件の冤罪被害者・桜井昌司さんを講師に「狭山事件と証拠開示」と題した講演会(主催:比企地区狭山事件を考える市民の会)が開かれた。

 桜井さんは29年も獄につながれ再審無罪を獲得し、その後の国賠訴訟にも勝利し検察は控訴もできなかった。

 当日は自身の冤罪体験や狭山事件のいい加減な判決を糾弾し、他にも高知白バイ事件や大崎事件などの冤罪事件の不当判決を糾弾した。

 検察は証拠隠し処かウソまでついて犯罪をデットアゲる事を具体的に指摘した。冤罪が確定したら検察官や裁判官に責任を取るべきで、その法律を作りたいとも訴え「和歌山カレー事件」も冤罪と指摘した。

◆記録映画「ぼけますから よろしくお願いします」(2019/7)

 呉市に住む父(95歳)とボケが始まった母(87歳)の老老介護を、東京に住む娘が通いながら撮ったドキュメンタリー。父は戦争で望んだ大学での文学も出来なかった。その悔しさを娘に体験させたくないと「自分たちの事は心配しなで」自分の仕事を続けろと説得する。「男子厨房に入らず」だった父が包丁を持つ、買い物の帰りは両手にレジ袋を持ち、途中で何度も休み休み帰宅する父、母は何も出来ない不甲斐なさに「死にたい」と爆発する。父は「皆さんにお世話になりながら・・、死んでしまえ!」と叱責する。しかし、父の怒りはその時1回だけで母は落ち着く。幾つになっても子を心配する親の愛に胸が熱くなる。昔の人は「迷惑を掛けたくない」という思いが強いが、老いや障がいは他人事はなく、順番にやがて誰にもやって来る。長い間「働いてきたこと」は社会に貢献してきたのであり、多いに迷惑を掛けて欲しい。そして、社会は支えう社会でありたい。

 

◆「タンカ爆破」ヤラセの可能性!(19.6.14)

 中東のホルムズ海峡付近のオマーン湾で、日本の海運会社が運航するタンカーなど2隻が攻撃を受けたことについて、いち早くポンペオ米国務長官は13日、緊急の記者会見を開き、「米政府はイランに攻撃の責任があると分析している」と断言したが本当か?

 なぜ犯人がわざわざ不発弾の回収にタンカーに戻るのか?その映像が今時なぜ白黒であんなに不鮮明な映像なのか?初歩的な疑問がある。そもそも友好国の阿倍首相がイラン訪問中に何故、日本船を攻撃するのか?

 考えてみて欲しいベトナム戦争は米の「トンキン湾事件」のヤラセで始まり、イラク戦争も「大量破壊兵器」の嘘で始めたのである。古くは関東軍の満鉄爆破のヤラセで日中戦争を始めたのだ。

 戦争をしたい人たちが居る、それは武器生産者だ。武器とて無制限に生産する訳にはいかず消費が必要なのだ。日本の戦後も「朝鮮特需」で復興したと言われている。その武器輸出を阿倍首相は「防衛整備移転」と言い換え輸出するという。

◆埼玉で「裁判員制度」見直し集会(2019/5)

 さいたま市浦和区の埼玉会館で5月23日、埼玉弁護士会主催の『問われる裁判員制度の現状-施行10年を経過して』が開かれ50人余りが参加した。

 永野貴之・同弁護士会副会長の開会挨拶と小出重義・元同弁護士会長の集会趣旨説明で始まった。

 法医学者の南部さおりさんから『裁判員裁判の問題点-医学的証拠を中心として』と題して、司法解剖に携わって体験などから講演があった。講演の中では陪審員の心理的負担を重んじて、本来の目的である「証拠」という点から問題がないかなどが投げかけられた。

 休憩を挟んで南部さんを含め市民の佐藤将行さんと、長沼雅俊弁護士の3人のパネルディスカッションが菊地陽一弁護士の司会で開かれた。

 此処でも裁判員の心理的負担と証拠・真実の問題、守秘義務の問題、裁判期間の問題などの意見交換があった。

 最高裁の発表でも68%が裁判員を辞退している状況で「市民が参加している」と言えるのか。特に守秘義務について罰則まで課して義務づける必要は酷であるなどの意見もあった。

 ゴーン氏逮捕報道で欧州では警察の取調べに弁護士が立会えると事が報道されたが、当日の集会で弁護士から欧州では証拠も全面開示であることが紹介された。米の陪審は日本と違い「全員一致」が条件で、無罪評決時点で確定し検察に上訴権はなく「疑わしきは被告人の利益に」が守られている。

 しかし、日本では同じ証拠で無罪から有罪・死刑に、しかも、多数決で逆転が許されている。しかも、検察は証拠を隠し改竄し取調べに弁護士は立ち会えない。こんなものは裁判ではない。

◆「三鷹事件」再審で集会(2018/11)

  戦後の鉄道「三大疑獄事件(松川、三鷹、下山)」の一つである「三鷹事件」は1949年7月15日夜、国鉄三鷹電車区から無人電車が暴走し、死者6名負傷者20名を出した重大事件である。

 当初、「共産党」の仕業とされたが党員10名は無罪、非共産党員の竹内景助さん一人が無期懲役の判決を受けた。東京高裁は「口頭弁論」も開かず書類審査だけで無期から死刑判決に、更に最高裁では8対7の一票差で死刑を確定させた。

 11月24日に都内の武蔵野スイングホールで『三鷹事件の真相を究明し、語り継ぐ会』の総会が開かれ100名余りが参加した。

 最初に当会の代表世話人の堀越作治さんから主催者挨拶があった。一橋大学生だった堀越さん(後、「朝日新聞」記者)」は、事故当時に三鷹駅のホームで事故を目撃し、直ぐに救命活動に参加したがMPに「ゲットアウト」と強制排除された体験者である。続いて「日本救援会」中本部代表の望月憲郎市からも挨拶があった。

 その後、再審弁護団の米倉勉弁護士から経過報告があり、弁護団の最終意見書は9月に提出し、検察の意見書は11月末で、12月14日の「三者協議」で結審予定との報告があった。尚、決定は来春の年度内ではないか?との方向である。

◆「今市女児殺害事件」高裁判決に抗議!(2018/8)

 「今市女児殺人事件」で東京高裁は8月3日、流石に地裁の「自白は信用できる」での有罪・無期は無理と破棄し、車の「走行記録」と「母への手紙は信用できる」と改めて無期を追認した。

 少女の「服もランドセルも靴」も、凶器さえ発見されない自白がどうして信用できるのか。そもそも、事件から8年後の「別件逮捕」である。

 検察が殺害時刻を「1日午後2時38分~2日午前4時ごろ」に、また場所を「栃木県内、茨城県内、またはそれら周辺」と訴因変更した事は時間も場場所も特定できず、「何処でもいい」と言っているに等しい。

 しかも、何と裁判官が検察に何度も【自白のほかに証拠はないのか】と質問(朝日、東京)したとある。つまり、裁判所が「有罪ありき」で検察に有罪方向への訴因変更を求め、それに従った検察の主張を高裁が追認したとは言語道断である。つまり、この無期判決は検察と裁判官がグルで作った「共同合作」判決である。「母への手紙は」証拠では無く自白の一種で、自白は証拠にはならず、高裁も証拠と言えず「複数の状況証拠などを総合的に評価」すればを犯人と言えると自信のない判決である。

 また自白の録音を証拠から排除したのは当然で、裁判官の言う通り「不当な取り調べ」が無いかを確認する手段で自白・有罪を裏付ける目的ではない。それが許されるなら捜査せず自白を迫り録画すれば済みます。冤罪の殆どが自白しており、彼らが自白をさせるのは意図も簡単なのである。

 そのそもこの裁判官と検察との合意の訴訟指揮は違法である。裁判官は検察、弁護双方の言い分と証拠から判断すべきだ。それを、検察に「自白以外に証拠はないのか?」と聞くとは論外であり最高裁は正義を発揮すべきだ!

「今市事件」パンフ.pdf
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『東京新聞』2018.8.3他

◆【都内で「死刑囚再審】支援の集会開催(2018/7)

 東京水道橋の全水道会館で6月23日、『無実を叫ぶ死刑囚たち~狭き門のまえで』が開かれた。当日は幾つもの冤罪を救済してきた大分弁護士会の徳田靖之弁護士など冤罪を支援する弁護士が遠方から駆けつけた。

 最初に幾つもの再審を支援している徳田靖之弁護士から「飯塚事件」の報告があった。この事件のDNA鑑定は足利事件の鑑定をした「同じ人が同じ方法」で鑑定しており、足利事件の再審でDNA鑑定が否定され菅谷さんは無罪を勝ち取った。

 その足利事件の再鑑定が行われる旨の報道がされたそのわずか12日後の2008年10月28日久間さんは処刑されている。初めての死後再審で、徳田弁護士は久間さんが処刑されたのは「自分がもっと早く再審請求しなかったから」と生涯かけて冤罪を晴らすと表明した。

 当日は他にも「袴田事件、鶴見事件、市原事件、風間事件、山梨キャンプ場事件、松本事件・・・」などの報告があった。

 冤罪を無くすために「全証拠の開示、完全な可視化、代用監獄廃止」などを実施すべきである。一方で今月から「司法取引」や、証言を拒否できない「刑事免責制度」が導入され冤罪が増える可能性がある。

  「袴田事件」を訴える姉の秀子さん      「飯塚事件」を訴える徳田靖之弁護士

◆東京・文京区民センターで「冤罪」を訴える集会(2018/6)

 東京の「文京市民センター」で6月21『検察は再審を妨害するな!くり返すな冤罪!市民集会Ⅱ』が開かれ、全国で冤罪と闘っている弁護士や支援者が集った。

 記念講演として最初に「湖東記念病院人工呼吸器事件」の井戸謙一・主任弁護人(元裁判官)から経過報告があった。続いて満期出所し再審開始で検察が特別抗告中)した当事者の西山美香さんと、「東住吉事件」で無罪確定後(検察控訴出来ず)国賠を闘っえいる青木恵子さんからアピールがあった。

 休憩を挟んで袴田事件の西嶋弁護団長と袴田秀子さんからの報告があり、その後「松橋事件、大崎事件、北陵クリニック筋弛緩剤事件」の弁護士などから経過報告があった。冤罪は日常茶飯事で多くの人に感心を持って欲しい。

 最後に再審法改正をめざした連帯挨拶があり、「集会アピール」が採択され終了した。

◆新潟「山古志」の棚田を観てきた!(2018/6)

 山間地の「山古志」はトンネル掘削が悲願だった。村民は協力して自身の力で昭和8年から18年かけて(「戦争で「一時中断」)手堀で900メートルのトンネルを完成させた。

 手掘りのトンネルとしては日本一とのことで、土木学会から「土木遺産」に認定されている。平成10年に隣に立派なトンネルが完成し50年の使命を終えたという。

 このトンネルは一部内部が公開され見学ができ、説明・案内板も掲示してある。

 堅い岩への「ツルハシ」の跡を触わり、村民の思いを考えると胸が熱くなった。

 この実話は映画『掘るまいか』にもなったが、他にも多くのドキュメンタリーを制作したその監督・橋本信一氏は50歳という若さで早世した。

 現地には「災害復興館」があり、震災当時の状況展示があり、またキレイな「山古志の四季」などの映像も視られる。

◆大分「坊がつる」に行って来た!(2018/6)

 

 北は「利尻富士」から、南は屋久島「宮之浦岳」まで50年余り山歩きをしてきたが、念願だった「坊がつる」に行って来た。

 長者原の駐車場から歩き始めると直ぐ広大な「タデ原湿原」、その中を突っ切って新緑の森のなかへ一時間半ほど登り「雨ケ池」に着いた。

 ここは「ミニミニ尾瀬」という感じでミヤミキリシマが咲いていた。更に30分ほど歩くと眼下に広大な「坊がつる」が見えやっと来た!の思い。 その草原の中を30分ほどで法華院温泉山荘に着いた。近くにはテントでキャンプしている人たちも居た。

 予想より大きいキレイに掃除され展望室もあり素晴らしい山荘だった。従業員も対応がよく、私は雑魚寝の大部屋に泊まった。

(ミヤマキリスマ)

◆知っていますか?「岡まさはる記念 長崎平和資料館」(2018/6)

 

 戦争と言えば誰でも「悲劇」は訴える。しかし「加害・責任」考えることをしない。あの戦争で日本人犠牲者310万人とよく言われるが、中国では少なく見ても1000万人(しかも多くは市民)、アジアでは2000万人の犠牲を強いたが、その皆さんに何の責任もない。いったい誰が何処で始めた戦争なのか。
 その「加害展示」をしている長崎の『岡まさる記念長崎平和資料館』に行ってきた。長崎駅前から1キロ足らずの場所に在り、入り口を入ると正面に修学旅行生たちが届けた「千羽鶴」がいっぱい飾ってあり、その子供らの「感想文集」が何十冊もき届き展示してあった。所狭しと階段の壁にもいっぱい展示され、図書コーナーもある。1~3階に展示され、二階には「強制連行、南京大虐殺、韓国・朝鮮人被害者、戦後保障、侵略と皇民化・・・・」などに分類展示してある。また権力に抗し平和と民主主義に貢献しなら弾圧された「小林多喜二、長谷川テル、山本宣治、尹東柱・・・」などの展示もしてあった。機会がありましたら是非お尋ね下さい。

◆【「辺野古」現地報告】

 埼玉県越生町に住む私の友人が12日間「辺野古支援」に行ってきた報告が今日届きましたので、下記に添付します。「辺野古」の現状・実情を是非お読み下さい。彼はJR東労組のOBで奥様ともう何度も沖縄支援に行っており感謝です!(17.3.30)

「辺野古」報告.pdf
PDFファイル 38.8 KB

◆【砂川裁判「再審開始」に要請書を!】

【砂川闘争】
 1955年東京・立川の「米軍立川基地」拡張の強制測量に、地元農民らが警察と対峙し市民らが基地内に数メートル入ったことで23名が逮捕され7名が起訴された。

【裁判】
 一審東京地裁は「在日米軍は違憲」と無罪(伊達判決)を言い渡した。その後、政府は高裁を飛ばし最高裁に異例の「跳躍上告」、田中耕太郎長官は罰金2000円の有罪を確定させた。しかし、基地拡張は阻止され、その後、米軍基地は撤去された。その跡地が現在「昭和記念公園」になっている。伊達裁判官はその後、家裁に左遷され辞職した。

【「密談」の新証拠】 
 2008年、米公文書館から田中最高裁長官や藤山外務大臣が、進行中の砂川裁判に関してマッカーサーや米大使と「密談」していた公文書の存在が確認された。

【再審請求】
 この「新証拠」に基づいた再審請求に東京地裁(田邉三保子裁判長)は2016年3月、それらの事実認めながら『不公正な裁判をした証拠はない』と再審請求を不当に棄却した。請求人は直ちに東京高裁に即時抗告している。下記の東京高裁への「再審開始要請」ハガキを出して下さい。またPDF「パンフ」も添付します。【伊達判決を生かす会】

砂川裁判【パンフ】.pdf
PDFファイル 2.7 MB

 

著者:李鶴来 出版:梨の木舎

発行:2016.4.24  定価:1700円+税 

 

戦時中、多くの犠牲者を出し「死の鉄路」とも喚ばれる「泰緬鉄道」建設に従事した捕虜の監視員として従事していた韓国人の人生と闘いの記録である。

 著者の李鶴来さんは日本が募集した「捕虜監視員」3000人の中の一人だった。47年3月オーストラリアの戦犯法廷で死刑判決後、20年に減刑され51年に「スガモプリズン」に収容され52年の「サンフランシスコ平和条約」締結と共に日本国籍を消失した。

 戦時中は日本人として働かされ、戦後は日本人ではないと何の補償もなく放り出され、出獄を拒否する人も居たという。何とも不条理、不正義な日本の態度であろか。

最近読んだ本から】へ

◆ 毎月この「HP」のトップを描いてもらっている橋本勝さんの「絵本」です。

 「福島原発事故」から5年の今も9万人余りの県外避難生活を強いられている。そして、未だメルトダウンの原因もその核燃料の状況も判っていない。福島原発は廃炉技術も確立されないなかで雲を掴むように解体が進みつつある。電気が足りているにに再稼動処が、原発寿命の40年を超え更に20年の延長を認めたのである。

 安全なら避難計画も避訓練も必要あるまい。人間は自然には勝てず世に「絶対」はあり得ず、また同じ悲劇を繰り返すのか。安倍首相は「責任は私が取る」と公言したが、福島の責任を誰が取ったのか!この絵本は「原発がどう危険なのか?」をユーモアを交えて訴え批判している。是非!多くの大人や子どもにこの「絵本」見て欲しい。

【最近読んだ本から】へ

 

A4版横 全32頁カラー 価格:800円(税込)

注文:「郵便振替」(00280-1-36638) 「加入者」:有害化学物質削減ネットワーク

著者:伊東秀子 出版:花伝社

発行:2016.6.22 定価:1600円+税

 

 戦後シベリアに抑留された60万の元日本兵の中から約1000人が、5年後の1950年独立間もない中国へ「戦犯」として引渡された。

 彼らは「焼き尽くし、奪い尽くし、殺し尽くし」の『三光作戦』処か、強制連行、強姦、生体解剖、実的刺突(中国人を杭にしばりつけ、人殺しの練習)さえ体験していた。彼らは「軍の命令に従っただけ」と反抗しながらも処刑を恐れていた。

 しかし、管理所では何の強制労働も学習もなく、周恩来の「戦犯と言えでも人間であり人道を守り日本人の習慣をまもれ」指示で、中国人が食べられない白米や肉菜など中国人数家族分の食料を戦犯一人に与えた。その環境の中で彼らは徐々に人間性を取り戻し「認罪」していった。その結果、1956年特別軍事法廷で起訴されたのは国・軍高官の僅か45人で、その45人に一人の無期も死刑もなかった。それは周恩来が「制裁や復讐では憎しみの連鎖はきれない」と判決原案を3回も書き直させた結果だった。

 著者・伊東秀子(元衆議院議員・弁護士)の父・上坪鉄一も起訴されたその一人だった。元憲兵隊長で生体解剖・実験などを行った731部隊に自ら直接22人を送っている。56年の特別軍事法廷で彼は禁固12年を言い渡された。しかし、シベリアの5年と管理所の6年の計11年が刑期に参入され判決翌年には帰国してる。本には父のその体験を含め日中15年戦争や731部隊について記している【私の読んだ本から】へ

◆【「中帰連関連」雑誌記事など】

◆『被害者が加害者を赦した歴史~撫順戦犯管理所と中帰連平和記念館』

『社会評論』2015年春号.pdf
PDFファイル 2.3 MB

◆『「鬼」から「人」なった戦犯たち』

『人民中国』2015年9月号.pdf
PDFファイル 2.2 MB

◆『NPO法人 中帰連平和記念館』

「利根川文化研究」37号.pdf
PDFファイル 1.9 MB

◆『ZOOM JAPAN』

『ZOOM JAPAN』2014.5月号.pdf
PDFファイル 4.2 MB

◆【最高裁、公安の集会監視・盗撮を是認】(2015/2更新)

 

 2008年10月13日、東京「なかのZERO」で開かれた市民集会『断ち切れ!核軍拡競争と大戦の危機 <戦争と貧困強制> に抗する10・13怒りの大集会』の会場前に、60人ものマスクにサングラス、メモ帳や単眼強を手にした私服警察官が参加者を監視していた。

 また当日は東京・JR中野駅南口から会場に向かう道路に面した喫茶店「ベローチェ」のカウンター越しに、道路に向けた2台のビデオカメラを衣類で隠し3人の私服警察官が盗撮していた。その現場を集会関係者に発見され「証拠写真」を撮られた。発見され

た警察官は発見者を突き飛ばし、まさ『脱兎の如く』逃げ出したのである。

 集会主催者は「集会の自由への妨害」と提訴したが、東京地裁は参加者に威圧などを与える事を認めながらも、警察の情報収集を優先し原告敗訴の判決をした。更に高裁では「正統な視察であり、集会参加は個人が特定されることを覚悟で参加すべきで、それは自己責任である」とさえ断定し原告敗訴の判決を出した。その原告の上告に対し、2015年1月21日最高裁第2小法廷は、下級審が憲法判断に触れているにも関わらず、その判断を避け門前払で上告棄却をしたのである。それなら発見された3人の警察官は、発見者を突き飛ばしてまで何故逃げたのか。

「合法の視察で問題ない」というなら、現場で発見者を「公務執行妨害」の現行犯でなぜ逮捕しなかったか。警察官も「ヤバイ」と思ったから逃げらのであり、警察も裁判所がここまで護ってくれるとは思わなかったであろう。

 これは国家権力が思想信条や集会の自由への介入を是認することになり、到底許されることではなく「治安維持法」の時代への突入であり断固抗議する。(2015/2)

  「判決文」は下記の通りである。

 

第1 主文                                                         

  1 本件上告を棄却する。                                             

  2 本件を上告審として受理しない。                           

  3 上告費用及び甲立費用は上告人兼申立人らの負担とする。                 

第2 理由                                                                    

   1 上告について

    民事事件について最高裁判所に上告をすることが許されるのは,民訴法312条1項          又は2項所定の場合に限られるところ、本性上告理由は、違憲をいうが、その実質          は事実誤認若しくは単なる法令違反を主張するもの又はその前提を欠くものであ            って明らかに上記各項に規定する事由に該当しない。    

  2 上音受理申立てについて                                                

       本件申立ての理由によれば、本件は民訴法318条1項により受理すべきものとは認め        られない。 

原告・弁護団「声明」.pdf
PDFファイル 125.4 KB

◆【原発の停止、廃炉求める!】

日本列島は【地震の巣】
日本列島は【地震の巣】